No.19 湯を沸かすほどの…

紅林 拓哉
(くればやし たくや )
所属:制作部 ディレクター

とある銭湯の番頭に話を聞きに行ったときのこと。

「銭湯って、ハレとケで分ければケなんだよね。
日常の延長線上にある。でも、ケの中でもハレのような居場所を僕らは目指してる。
貴方たちの仕事と似てるんじゃないかなあ」

この言葉を聞き、「はて?」と思った。
その場ですぐに話を飲み込めるほど僕は賢くない。
後日、銭湯に浸からせてもらいながら、
その言葉の意味をぷかぷかと思い浮かべてみる。

銭湯は好きだなあ。
まず、家の風呂より熱めの湯に浸かる特別感。
泡が出たりサウナがあったりなかなか飽きは来ない。
のぼせてくると頭が空っぽになってきて、
悩みなんかも湯気と一緒に高い天井に消えていって…。
上がった後にフルーツ牛乳を渇いた喉にぶちこめば、
最高だったな~なんて言葉しか出てこない。
家に帰ってもポカポカと温まっていて、
冷たいビールを流し込みたくなる情動に駆り立てられ、
一日の締めとしては最高級の幸せが…あれ何の話だったっけ。

いつもみているテレビの中でも、ちょっとハレ的な存在。
銭湯みたいなドキュメンタリーが作れたら最高ってことなんだろうか。
うーん、簡単に言い過ぎた。もっと勉強します。

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