[放送日時]
MBS系列TBS
2021年5月16日(日) 23:00〜
年間7万人が命を落とす「肺がん」手術のプロは、今どう闘う…
日本で年間7万人以上が命を落とす病がある、「肺がん」だ。
幾種もあるがんの中でも最も死亡者数が多いことはあまり知られていない。
喫煙者の病気というイメージが強いが、喫煙率の低下と逆行して年々増え
続けている。
鈴木健司は、順天堂大学医学部付属順天堂医院の呼吸器外科チームを牽引
する、肺がん手術のスペシャリスト。
他の病院で「手の施しようが無い」と宣告された患者たちが、全国から救い
を求めてやってくる。
番組は、コロナで医療全般に影響が広がる中、肺がんの手術に奮闘する鈴木に
カメラを向けた。
鈴木は手術を控え不安を抱える患者に対して、手術はハイリスクであることを
率直に伝える。
患者自身がそれでも闘う意思があるかを確かめるためだ。
本人に強い意志があれば、可能な限り引き受けると鈴木は決めているという。
電気メスを「刃」になぞらえて望む手術。肺がんと対峙する鈴木の姿は、まさに
侍のようだった。
長年の鍛錬によって会得してきた無駄のない手捌きにより、出血が少なく短時間
で手術を終える。
そんな鈴木は、「誰がゴットハンドというのではなく、大事なのはチームだ」
と語る。自分たちの手術が世界一という自負がなければ、手術をすべきではない
と信じている。
だから、手術中には助手を務める若手医師たちに檄を飛ばしたり、休日には鈴木
なりの方法で労ったり…。
何があろうと決して諦めない。変わらない命の現場を見た。