【放送日時】NHK-WORLD 2021年12月1日(水)配信スタート
新型コロナウィルスの新規感染者数が高止まりを続けていたカンボジアで、医療支援を続けている日本のNGO「ジャパンハート」。ジャパンハートは、2016年に首都プノンペンから北へ35キロ離れたかカンダール州に「ジャパンハートこども医療センター」を設立。他の病院では治せない難病や小児がんの子供たちを受け入れてきた。治療にあたるのは、日本から来る短期・長期のボランティアの医療従事者たちと、カンボジア人医師や看護師たち。
コロナ以前、小児がんなど大掛かりな手術は日本から定期的に来る専門医たちが手術を行なってきた。しかし、コロナ禍で行われた渡航制限により、医療従事者たちが簡単に行き来できなくなってしまった。
子供たちを見捨てるわけにはいかない、とカンボジアに渡ったのは小児外科医・吉岡秀人さん。吉岡さんはジャパンハートの創設者で、国際医療支援において25年以上のキャリアを持っている。吉岡さんの背中を追いかけるのは、カンボジア人医師のホー・ビシーパンさん。働きだして5年、吉岡医師と同じ小児外科医を目指し、日々奮闘している。番組では、日本とカンボジアの医師が力を合わせ、コロナ禍で子供たちの命を救う姿を追った。