【2月27日TBS系列 毎日放送(MBS)】情熱大陸「婦人科医 金尾祐之」

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【放送日時】TBS系列 毎日放送 2022年2月27日(日)23:00~23:30

“女性を脅かすガン治療の最前線 今と、次の命を守る1ミリのせめぎあい”

子宮や卵巣に巣食うガン。婦人科医・金尾祐之の率いるがん研有明病院婦人科チームの手術数は年間およそ1300、全国随一の症例数と実力を誇っている。特に、開腹せずに行う腹腔鏡下手術を婦人科にいち早く取り入れ、そのレベルを大きく引き上げてきた。他の病院では手術不能と診断され、”最後の砦”として金尾を頼る患者も多い。骨盤内の狭いところで行う手術は、常に出血、神経の損傷などの事故と隣り合わせ。今でも怖いが、「患者を救うために、どうにか突破口を見つけ、そこに切り込むパッション」が何よりも重要と話す。例えば、20〜40代に多い子宮頸ガンの手術では、命はもちろん、子供を産める体でいたいと願う患者も少なくない。
番組では、金尾がこだわる「1ミリ」の手術現場を取材。1ミリ内か外か…切除ラインは患者の予後にも影響する。子供を望む子宮頸がんの患者には「子宮温存手術」を選択。太さ3~4ミリの子宮動脈を残すことを心がける。一般的には切除されてしまう動脈を残せば、血流を保ち妊娠率をあげることが可能になるからだ。
また、「子宮頸がんの再発腫瘍切除術」にも力を入れている。合併症や術後のリスクなどその難しさから一般的にはほとんど行われていない難手術。金尾は、余命1年を宣告された患者の命を救いながらも術後の生活を守るため、癒着している坐骨神経を残すことにこだわった。ガンを大きく切り取ればガンの心配は減るが、術後に歩行障害が出てしまう。ガンも治し、坐骨神経も守る1ミリのせめぎ合い。果たして結果は…。
その技術と精神を継承すべく始めた独自の講習などで「早期発見、早期治療」の重要性を訴える金尾。婦人科医療の未来のために、また、婦人科ガンの根治のために。熱情を注ぐ姿を追った。

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